ルミナリエ史上、
最も特別な空間へ。

ダニエル・モンテベルデ
神戸ルミナリエプロデューサー/
制作ディレクター

ダニエル・モンテベルデさん

特別なルミナリエの
集大成となる2019年。

ルミナリエ発祥の地は、南イタリアのサレント地方。1998年にそのサレントへの調査依頼を受けたことが、ダニエルさんが神戸ルミナリエに携わるきっかけだった。その後、2011年に神戸ルミナリエの総合プロデューサーへ。さらに、2015年から5年連続で総合プロデューサー兼制作ディレクターとしてルミナリエのデザインも担当している。サレントへ調査に行ったその時からルミナリエの美しさに魅了され、「いつか自分の手で、神戸ルミナリエをデザインすることが夢だった」とダニエルさんは話す。ダニエルさんが手掛けた2017年、2018年、2019年はこれまでのルミナリエの中でも特別な意味を持つ。2017年は神戸開港150年、2018年は兵庫県政150周年、2019の今年は開催25回目という節目を迎えるからだ。この3年間に使用されている電球の数は、2014年が20万個であったのに対して、2017年からは毎年40万個以上の電球が使用されるほど豪華なものとなっている。そして、この3年に渡る特別な神戸ルミナリエにおいて、今年が集大成の年。これまで以上にない驚きと感動のある作品となっているそうだ。

今年のデザインコンセプトは、
“ユニーク”。

ルミナリエをデザインする際には、毎年コンセプトが掲げられる。今年のデザインコンセプトは、“ユニーク”である。集大成の神戸ルミナリエとして、これまで見たことがない、そして、これからも見ることがない特異性のあるデザインとするという想いが込められている。その“ユニーク”な2019年のルミナリエにおいて、特に見どころとなるポイントをダニエルさんに伺った。まず初めに挙がったのが、仲町通りを彩るイルミネーションのデザイン。大きな3つの円を起点としたデザインは、例年の作品とは違い、あえて夜空が見えるように設計されている。夜空の見え方までデザインすることで、歩きながら少しずつ変化する光景を楽しむことができるのだ。その中仲町通りを歩いていると次に見えてくるのが、「メモリアルゾーン」だ。ここでは、なんと25年前の第一回神戸ルミナリエで実際に使用した木製の型と白熱電球が木材がリノベーションして使われている。2015年からLED電球に切り替えられた神戸ルミナリエ。技術の進歩により、LEDの光も白熱球に近い柔らかな光を再現できるようになっているが、このメモリアルゾーンは震災直後に開催された本物の白熱球のため、他のエリアとは異なる独特の優しい光を感じることができる。さらに、メインとなる東遊園地も今年は一味違う。細い4つタワーに囲まれた作品は、入口と出口という概念がない、非常に繊細なバランスのデザインとなっている。中に足を踏み入れると、第10世代と言われるパステルの色調を表現できる最新のLEDが、これまでにない柔らかな空間を作り上げ、そこに訪れる人を優しい光で包み込む。その他にも、花時計の広場には100万もの色をコンピューターで再現できるLEDが使用された作品がある。ショータイムには音楽に合わせて色が変化する。本場イタリアからの提案によって実現した作品だという。デザインも今までにない屏風のような構造となっている。とにかく、今年のルミナリエはいつも以上に見どころが多い。

神戸ルミナリエは訪れる人がいて、
初めて完成するアート。

日本以外にも韓国や台湾でも、ルミナリエをプロデュースするダニエルさん。そんなダニエルさんにとっても、神戸ルミナリエには特別な想いがあるという。本場イタリアをはじめ、ルミナリエは本来お祭りの装飾である。つまり、会場を盛り上げるもの。しかし、神戸ルミナリエには震災の鎮魂の意が込められている。音楽も教会的で非常に雰囲気も厳かだ。訪れる人も、観光で来る人から自身の震災の経験を伝えるために子どもたちを連れてくる人などさまざまである。そうしたいろいろな想いを持った人が集まるのが、この神戸ルミナリエ。ダニエルさんは、毎年ルミナリエが始まると来場者に混ざってこの作品を眺めながら、それぞれの言葉に耳を傾けるという。神戸ルミナリエは訪れる人がいて初めて完成する、世界中どこを探してもないアート。そう、ダニエルさんは語る。

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